ミネラル
鉱物質、無機物
なくてはならない栄養素
ミネラルは、「鉱物質、無機物」のことです。ビタミンやアミノ酸と同じく栄養上不可欠です。
様々な種類
このミネラルには、カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、亜鉛、マグネシウムをはじめ、銅、セレン、コバルト、モリブデン、クロム、マンガンなど、種類がたくさんあります。
カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉄がメイン
ただし、カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉄以外はその必要量はごく微量で、一般には不足することはまずありません。
鉄
鉄は、人体では主にヘモグロビンの原料として利用されています。ヘモグロビンは、赤血球の中にあって血液の流れを通じ体じゅうに酸素を運ぶ役割をしています。
鉄不足で貧血に
健康維持に最も問題になるミネラル不足は、この鉄分の不足です。当然ヘモグロビンが減少して貧血になります。これが鉄欠乏性貧血で、不規則な食事、月経過多、胃潰瘍や消化器ガンなどによる出血などが原因になります。
亜鉛、セレン、マグネシウム不足も注意
その他、亜鉛の不足は味覚異常、セレン不足では爪の発育障害や筋萎縮を来すことが知られています。また、マグネシウム不足はけいれんの誘因ともなります。
鉄の上手なとり方
ミネラルの中でもナトリウムは食塩として摂取しますので、とり過ぎに注意する必要があります。一方、なるべく摂取することを心掛けたいのが、カルシウムと鉄です。
レバー、カキ、イワシ、卵黄、緑黄色野菜
鉄の上手なとり方について紹介しましょう。鉄はレバー、カキ、イワシ、卵黄、緑黄色野菜(ホウレンソウ、コマツナ等)に多く含まれています。
魚、肉、卵の鉄は吸収されやすい
中でも、動物性食品中(魚、肉、卵)の鉄は吸収されやすいので、これらの食品は、毎食必ず1品は食べたいものです。
レバー1串で1日に必要な量の25~30%
とくに、レバーは鉄を多く含む食品としては王様です。焼鳥屋のレバー1串で、3㎎も含まれています。これは1日に必要な量の25~30%に当たります。独特の臭みや舌ざわりのために嫌われることが多いようですが、料理の方法によってはおいしく食べられます。
ミカン、イチゴが鉄の吸収を高める
また、鉄の吸収を高めるものに、たんぱく質やビタミンCがあります。ビタミンCを多く含むミカン、イチゴ等の果物や新鮮な野菜をたっぷりとることも大切です。