和食のすすめ
日本食の良さ
欧米の食生活との違い
欧米化された食生活は、肉類が中心で油脂を多く使った料理法が多いです。このため、動物性たんぱく質や脂肪の過剰摂取傾向にあります。
心臓疾患、糖尿病、痛風、大腸ガンが増加
日本人の食卓が欧米化されたことで、欧米諸国の上位疾病といわれる心臓疾患や糖尿病、痛風さらに大腸ガン等が多くなりました。それに伴い、改めて和食の見直しがされています。
四季感が豊か
和食は、洋食に比べ四季感、色彩が豊かであり、目で楽しみ、自然を味わうことのできる変化に富んだ心豊かになる食事です。
豆腐など植物性たんぱく質が豊富な食材
栄養面からみても、たんぱく質としては、豆腐など植物性たんぱく質を含んだ食品が多く使われます。
また動物性たんぱく質でも洋食に比べ魚が中心であるなど、コレステロールが肉類に比べ少なく消化吸収もよいものです。
食物繊維、ビタミン、ミネラル
動脈硬化や大腸ガンなどの予防に役立つ食物繊維や、ストレス解消に欠かせないビタミン類(ビタミンA、C等)、ミネラル(カルシウム、鉄など)等の微量栄養素も豊富に含む四季折々の野菜類、そして四方海に囲まれているわが国ならではの海藻類などが豊富に使われています。
また、料理法もなま物、煮物、揚げ物、蒸物、汁物、和え物などさまざまあります。
硬軟が配合
加工保存食としても多彩であり、多種類の食品を利用し料理に硬軟が配合されています。現代に多いやわらかい食品や料理の弊害が避けられます。
塩分のとり過ぎに注意
しかし、和食には、保存食品(漬物、佃煮、干物等)が多く、塩分のとり過ぎ等の欠点もありますので注意しましょう。
豆腐料理はなぜよいか
和食の特徴の一つが、豆腐をさまざまな形で取り入れていることです。
豆腐は、その昔中国から伝来されたものといわれ、古い歴史をもった庶民的で栄養的にも恵まれた食品です。
「畑の肉」
豆腐お原料は、「畑の肉」といわれる大豆です。消化のよいたんぱく質、脂肪、ビタミン類などが豊富に含まれています。
良質たんぱく質
したがって、豆腐に含まれている栄養素は、血管の細胞を丈夫にする良質たんぱく質や、コレステロールの沈着を防ぎ血管の弾力を保ち、血液の流れをよくするリノール酸・リノレイン酸を含む脂肪など。その他カルシウムや老化の防止に役立つビタミンE、ビタミンB等が豊富です。
カリウムが多くナトリウムが少ない
また、カリウムが多くナトリウムが少ないため血圧を正常に保つはたらきもあります。このようなことから、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、高血圧など成人病の予防に大きな役割をもつ大切な食品です。
経済面でもメリット
欧米でも評価
豆腐は、いつでもどこでも手に入りやすいです。和食だけでなく、中華にも幅広く活用され、経済面からも他のたんぱく質食品に比べて安価です。近年、欧米でも植物性たんぱく質の供給源として高く評価されています。
おから、高野豆腐、納豆、きな粉、湯葉も
中高年になったら肉など動物性食品に偏らず、豆腐および大豆製品(おから、高野豆腐、納豆、きな粉、湯葉等)を中心に、そして食物繊維を多く含む野菜や海藻類も忘れずにできるだけ多くの食品を組み合わせ、バランスのよい食事を毎食適量食べましょう。自分の健康は自分で守る努力が大切です。
