食べログやらせ事件とは

具体的なネット中傷の事例から学ぶ

飲食店の利用者が自由に感想を述べられるインターネットサイト「食べログ」で、不正業者による情報操作(やらせ口コミ)が行われていることが発覚しました。

2011年末、サイトを運営する(株)カカクコムは、やらせ業者39社を特定し、法的措置を検討。消費者庁も調査に乗り出しました。

当時、「食べログ」の月間利用者数は約3201万人にもなっており、情報の信頼性と公平性が問われる事件となりました。

不正業者に「やらせ口コミ」を依頼

小野恵令奈ツイッター事件とは、元AKBの小野恵令奈さんが実名こそ出さないものの信頼していた人に裏切られたことをツイッターで告白し、そのメッセージに反応した男性モデル小山英明さんとの仲を噂された事件です。

小野さんは数々の男性遍歴が噂され、ネットスラング用語でメンヘラ(心的病にかかった人のこと)と言われるほど、心が抑圧されている印象のツイートを書き残すことも少なくありませんでした。

男性遍歴の噂

AKB卒業後

小野さんは2010年9月にアイドルグループAKBを卒業。海外留学のために芸能活動を休止していました。ところが、歌手・ファッションモデルのきゃりーぱみゅぱみゅさんのブログから日本にいることが知られてしまいます。

小野さんはきゃりーぱみゅぱみゅさんと友人関係でありながら、彼女の恋人でファッションモデルの鈴木勤さんと浮気し、このことが原因できゃりーさんと鈴木さんは別れたと言われています。

鈴木さんはTV番組「さんま御殿」で、女性に強引に迫られつい‘つまみぐい’してしまったことが原因できゃりーさんと別れたと暴露。浮気相手が誰かははっきりとされなかったので、噂の真相は謎のままです。

男性アイドルグループとも噂が

AKBを卒業してから1年半の沈黙を破り、芸能界復帰した小野さん。

しかし、人気絶頂のアイドルグループを卒業した経緯に、男性アイドルグループHey! Say! JUMPの有岡大貴さんとの噂がありました。

決定的な写真等が出回ったわけではありませんが、週刊誌に記事が掲載され、数々の目撃情報もあり噂は広がっていきました。

ファンの間では、AKBの次世代ホープと期待されていたにも関わらず、恋愛禁止ルールに反した噂が問題視されて卒業したのだと言われています。

食べログへの書き込み依頼

もんじゃ焼きの聖地として知られる東京・月島の「月島もんじゃ振興協同組合」(東京、加盟店60店舗)から2店が、食べログの点数を上げる目的で、やらせ口コミ業者へ書き込み依頼をしたことが発覚しました。

同組合は、急激に行列が出来るほど客足が伸びた店舗を調査。これによって不正が露呈したのです。

組合側は不正業者への契約解除を求めて動き出し、カカクコムも食べログサイトをこのまま放置しておくことはできない事態へと展開していきました。

どのように話を持ちかけられたか

不正業者に関わってしまった店舗は、IT関連企業の営業マンを名乗る人物から、「食べログ非公認で、好意的な投稿やサイトアクセス数を増やすことによって食べログの点数を上げる」と、話を持ちかけられました。

月に5件ずつ投稿し、その報酬は約10万円。

これで食べログの点数は確実に上がるという話です。点数が上がれば、自然とユーザーの目に止まります。

しかし果たして、10万円の広告料は有意義かどうか……飲食店を経営する側から見ると、さほどうまい話でもないという声もあります。

評価が上がって新規客が一時的に増えても、それが実態を伴わないものなら、リピーターにはなってくれません。それどころか、期待を裏切られたお客による、辛らつな評価が「食べログ」に殺到するリスクを抱えます・・・やらせ業者の甘言に乗ってしまった経営者は、その意味でネットに無知だったと言えるでしょう。

ネット上での情報拡散の速さと広がり方を見誤ると、宣伝どころか大きなリスクにつながるのです。

食べログの対応

カカクコムでは、やらせ業者39社を把握していることを認識し、不正業者の存在について運営ポリシーコーナーに掲載しました。

しかし、サイト利用者が、すぐにそれとわかるような注意喚起は行われていませんでした。

この行動は、違法性はないとしてもサイト運営側のインターネットマナーおよびその倫理観が問われることになります。)

ユーザーの感想

食べログやらせ事件は、世間的にはわりと冷静に受け止められた感がありました。

ネット上では「やっぱりね」「やらせがないほうがおかしい」という意見も多くあったのです。
発覚後は、「この絶賛コメントもやらせだろ?」「このラーメン、10人が“日本でいちばんおいしい”と書いてあるけどウソっぽいよな」と、疑惑の声が強まりました。

2012年、PR TIMEによる意識調査では、食べログ利用者の声も反映されています。
このアンケートは、10~50代の一般男女500名、広告関係200名、インターネットの匿名掲示板2chのユーザー100名の計800名を対象に行われました。

やらせ口コミ事件についての感想

「食べログ」やらせ事件については、ユーザーの半数近くが「想像通りのことが単に明るみに出ただけ」という感想を持っています。


出典:http://news.mynavi.jp/news/2012/03/19/013/
画像URL:http://news.mynavi.jp/photo/news/2012/03/19/013/images/002l.jpg

発覚前と発覚後の意識

情報の信頼性についての認識は、やらせ発覚前よりも発覚後の方が低くなっています。それでも半数以上が「多少の選別が必要になるものの、比較的使える情報がある」としました。


出典:http://news.mynavi.jp/news/2012/03/19/013/
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ステマの今後について

横行するステルスマーケティングには、今後どう対処していくべきでしょうか。
これには、「ユーザーが選別すべき」「企業・団体がガイドラインを示すべき」など意見が分かれました。


出典:http://news.mynavi.jp/news/2012/03/19/013/
画像URL:http://news.mynavi.jp/photo/news/2012/03/19/013/images/004l.jpg

食べログの現在

増え続ける利用者

2005年3月から開始された口コミサイト「食べログ」。

地域や料理のジャンルから検索をかけると、投稿者による写真や口コミを見ることができます。点数は「料理・味」「サービス」「雰囲気」「CP(コストパフォーマンス)」「酒・ドリンク」でそれぞれ評価され、人気店が一目でわかる仕組みです。

利用者は増え続けており、2014年3月末現在の月間利用者数は約5748万人にまで達しています。

情報の信頼性を強調

「食べログとは?」のページにアクセスすると、「お店選びで失敗しない本当に信頼できるグルメサイトを実現しております」と、運営側は自信を持って宣言しています。

その根拠として、やらせ業者や不正業者の対策が、いかにしっかりなされているかが鍵となりますが……。

この点についてカカクコムは、人の目によって不正業者を監視し、投稿者の実在性を確認・表示するとしています。また、やらせ業者通報窓口も設置。中立公正な立場を取ることで、ランキングの質の高さを強調しています。

情報の有意義性

それでもユーザーに委ねられる

最近は、スマホの普及によって、よりスピーディに多くの情報が得られるようになりました。しかし情報が多すぎて、なにをどう取捨選択すればいいのか迷ってしまったという経験はないでしょうか。

―――信頼できる口コミなのか?
―――それとも、やらせの広告なのか?

‘広告’と気づかず、それに惑わされてしまうのは悔しいものです。

有意義な情報が得られるよう、利用者もネット知識を鍛えたり、時には不正業者に対するアンテナを立てたりしておくことが必要なのかもしれません。

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