お酒と健康
「適量」が大事
お酒がどう健康に影響するかは、多くの人にとって大切な問題です。
適度な量のお酒
お酒はタバコとは違って、適度な量であれば、全面的に健康に悪いというものではない、というのが多くの専門家の意見のようです。
百薬の長
かつては「百薬の長」といわれたように、飲み方によっては、病気を癒したり、健康を守ったりする役割も果たします。けれどもまた、飲み方によっては、タバコより怖い面もあります。
お酒は上手な飲み方で
せっかく飲むのだったら、よさをいかした、上手な飲み方をしたいものです。
「ほんのりいい気分」でストップ
お酒の上手な飲み方第一条は、量を過ごさないこと。どのくらいが適量かは、人によって違いますが、ほんのりいい気分になったところでやめる、これが適量を守るコツです。
日本人の適量
日本人の平均適量は、ビールなら大びん1.5本、日本酒なら2合といったところ。弱い人はもちろん、強い人でも頻繁に飲む人はこの適量を守ることが大切です。
ストレス解消
適量の範囲でとどめておけるなら、アルコール類にはいくつかの効用があります。
日ごろの「我慢」の発散を
その第一は、精神的なストレスの解消と、人間関係を円滑にすることでしょう。私たちは、社会生活を円滑にする上で、多くの我慢をしています。
日本人のストレス
日本では長年、人前で感情を表現することははしたないとされてきたため、怒り、不安、不満、くやしい、嫉ましいなどの「よくない」とされる感情はもちろん、親しくなりたいとか、友情や愛情の表現さえも、抑える習慣がついています。しかし、これを続けていれば、当然「物言わぬは腹ふくれる」で、ストレスが蓄積されています。
本音でしゃべる
アルコールで理性を少し麻痺させてストレス発散
アルコールには、こうした日頃自制的に働いている「理性」を少し麻痺させる力があります。そのため、アルコールが入ると、陽気になったり、本音でしゃべれたり、見知らぬ人にも話しかけられたり、好意を表現し合えたりします。こうして、たまりがちなストレスを発散し、元気を回復させる力が、少量のアルコールにはあります。
食欲増進の効果も
さらにアルコールには、血液の循環をよくする、食欲を増進させるほか、気付薬、発汗作用による解熱効果、消毒効果などもあります。
お酒のつまみにはこんなものを
レバー料理
ビタミンA・B群が豊富。
チーズ・豆腐
消化がよく栄養バランスがよい。
生の大根・くだもの
消化を助け、ビタミンCが豊富。
酢料理
新陳代謝を活発にし、肝臓の動きを高める。
緑黄色野菜・海藻
ビタミン、ミネラルが豊富。低カロリー。